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UVERworldライブ感想@東京ドーム2days

タイトル通り、2019年12月19日、20日に東京ドームで開催されたUVERworldのライブの感想を書いていきます。

 

ライブレポというよりは、ライブを見て俺が何を考えたか、またこのライブを観るまでの経緯とかの話になります。

 

 

総合的な感想

あまりにも俺がUVERworldで育ちすぎたせいで、「これもしかして俺の人生の総集編?」と思ってしまうようなライブだった。

 

 

俺とUVERworld

俺は14歳の時にUVERworldを初めて聴いて、あれから9年が経ちましたがずっと好きだった。

好きという言葉はふさわしくないのかもしれない。

あの日UVERworldを聴いていなければ俺は楽器を始めなかったし、高校でオケをやることもなかったし、今の知り合いのほとんどと出会っていないと思う。

俺にとっては本当に大きなターニングポイントになっている。

好きという言葉で終わらせるには、あまりにも存在が大きすぎる。

 

そんなUVERworldが、9年ぶりに東京ドームでライブをすると言う。

しかも2daysだと言う。

2日目は最後の男祭りだと言う。

見届けないわけにはいかなかった。

 

当然ではあるが、過去にも男祭りに参加したことは何度かあった。

初めて行った男祭りは、チケット完売できなかったZepp公演だったと思う。

正直言って、男祭り自体は俺はそこまで好きじゃなかった。

Zepp公演で肩車してる男たちを見て、嫌だなあと思ったことを覚えている。

別に肩車すること自体は別にいい。

ただ肩車してステージ方向ではなく客席側を見て観客を煽る姿が理解できなかった。

ステージを見ろと。

俺はお前に煽られるためにライブを見に来ているのではないと。

こういう感想、UVERworldのメイン客層からは絶対出てこないと思う。

なぜならUVERworldメイン客層は俺が生きててほとんど出会わないような陽キャばかりなので。

ライブ行くと田舎のチンピラみたいなのが結構いて面白い。

まあ田舎のチンピラを見たことはないのですが。

 

それともう一つ男祭りが苦手な理由がある。

男祭りでは、UVERworldから「お前が本当にやりたいことを全力でやれよ」というようなメッセージがかなり熱く伝えられる。

そのメッセージを聞いて男たちは奮起し、感涙する。

俺も昔はそうだった。

でも今は昔に比べて人生が順調に終わりつつあるので、UVERworldのこのメッセージを聞いて、「自分の大好きなUVERworldからこんなに熱いメッセージをもらっているのに、俺は、何も頑張れていない…」となり、悲しい気持ちになることがある。

さいたまスーパーアリーナでの男祭りでこの気持ちになってしまい、それ以来男祭りには行っていない。

 

それでも、今回の男祭りにいかないわけにはいかなかった。

間違いなくこのライブは、俺の最も大切な、唯一大切なバンドのキャリア史上最重要ライブだから。

 

今回はライブに行くのにも苦労した。

チケットはFC先行で取れた。問題はスケジュールだった。

UVERworldが東京ドーム2days公演できるようになる間に、俺は社会人になっていた。

詳細は割愛するが、少々邪悪なことをしてスケジュールを確保した。

正直このライブに行けないくらいなら仕事やめてもいいなと本気で思っていた。

 

 

一日目

一階スタンド席の通路側だった。

神が俺の味方をしていると思った。

俺はライブを観る時、自由に踊れるスペースが欲しい人間なので。

 

9年前の東京ドーム公演に俺は行っていない。

初の東京ドーム。

武道館なんか比じゃないくらい広かった。

 

特大のステージモニタには海、海中が描かれていた。

開演間近になって、何やら燃えている物体が海へ沈んできた。

開演直前になって沈んでいった物体が浮かび上がり、その物体が組み合わさってUVERworldのバンドとライブロゴになった。

開演して、一曲目のTouch offのイントロでこの映像演出の意味を理解した。

UVERworldには火が付いているのだと。

海中深くに沈められても決して消えない火が付いているのだと。

彼らはどん底から這い上がってきて、今日のこの東京ドーム公演にたどり着いたのだと。

 

開演から数曲演奏したあと、MCでTAKUYA∞が「今日俺たちが一番伝えたいことは、ここまで、ドームまで、UVERworldにたどり着いてくれて、本当にありがとう。俺たちのことを見つけて、俺たちを選んで、俺たちを愛してくれて本当にありがとう」と言った。言いやがった。

号泣してしまった。

9年前の東京ドームで伝えそびれたメッセージ。

それを今日伝えてくることなんて予想通りだったけど、ライブの序盤で唐突に放たれたこともあり、心に刺さってしまった。

UVERworldに出会える人生で、UVERworldを好きになれる人生で本当に良かった。

 

その後、「東京では9年ぶりにやる曲」としてworld LOST worldが始まった。

驚きすぎて、嬉しすぎて、本当の雄叫びがでた。

この曲は9年前に俺が初めてUVERworldを聴いたアルバム『LAST』の曲だから。

この曲は俺が一番最初に好きになった曲だから。

この曲は俺が人生で一番聴いた曲だから。

その曲が演奏された。

アルバムリリース直後のツアーでしか演奏されていないような曲。

もちろんライブBDで映像化もされていない。

その曲を生で聴ける日が来るとは全く思っていなかった。

正直、もしかして俺のためにこの曲を…?と思ってしまった。

 

9年ぶりの東京ドームということで、予想通りNO.1も演奏された。

9年前とは歌の重みが違っていた。

NO.1を名乗るにふさわしいバンドになっていた。

 

NO.1といえば、東京ドーム公演直前にミュージックステーションに出演するという9年前の再現もなかなか憎い演出だった。

9年前とは違い、ファンと一緒にライブ形式で出演し、披露したのはAFTER LIFE。

音楽的な進化はもちろんだけど、彼らが自由を手にしたことがよく伝わってきた。

 

そのAFTER LIFE演奏前のMCでTAKUYA∞が「俺で言うメンバーみたいな存在がいない人も焦らなくていいからね」「本当の友達はメンバー以外だと30過ぎて出来た気がする」と言ってて、完全に俺のためのMCじゃん…となった。

UVERworldの客層だとで本当に友達がいないの俺くらいじゃない?

 

 

演奏、セットリスト、演出、MC、全てにおいて完璧だった。

この日のライブは単に「二日目に男祭りを控えた2days公演の一日目」ではなく、「9年ぶりのドーム公演」だった。

9年前のリベンジだった。

そしてそのリベンジを見事に果たした最高のライブだった。

 

 

2日目ー男祭りFINAL

正直言うと男祭りより一日目の公演の方が個人的に良かったのであまり書くことがない。

わりとMCも同じ部分が多かったし。

男祭りならではのことだけ書いていく。

 

席は人生初のアリーナ席。音響はまだスタンド席よりマシだったような気もするけど、客の男たちの歌声がでかすぎてよく分からん。

ライブの楽しみ方は人それぞれなのであれですけど、全編歌ってるのは俺は嫌いですよ。

俺はUVERworldの演奏を聴きたいので。

 

男祭りならではの、UVERworldからの熱いメッセージ。

冒頭で書いたとおり、俺は人生を頑張れていない。

特にここ数ヶ月はかなり人生追い込まれていた。

そんな俺が、今回の男祭りでUVERworldからのメッセージをどう受け取ったか。

ライブに触発されて、奮起して、その日から本気で生き始める、なんてことはない。

けどシンプルに、このままじゃだめだと再認識したよ。

具体的にどうしていくかは書けないけど、「それでも今日も生かされてるってことは」なんだよな。

 

45000人の男が集まっている画は壮観だった。

UVERworldが目指した場所にたどり着けたのだと実感できた。

 

これはライブの感想というわけではないけど、ここからのUVERworldがどうするかなんだよね。

男祭りの呪いを解いて、『UNSER』で音楽的に新たなステージに突入した今、UVERworldはどこへ向かうのかという思いがある。

まあ、俺がこの世界で唯一信頼しているものなので何も心配してませんが。

またとんでもない景色を見せてくれると確信している。

 

とにかく、おめでとう。

 

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祭りのあと

 

 

最後に

本当に二日間素晴らしいライブありがとうございました。

 

全体で言うと、曲が演奏されるたびにその曲のリリース当時の自分の生活とか思い返してた。

激動を初めて聴いたころは3拍子の概念を持ってなかったな、とか。

初めて行ったUVERworldのライブの一曲目がKINJITOだったな、とか。

まだあの時はお母さんとライブ行ってたな、とか。

俺は今の人格(自意識?)になったのが14歳位で、ちょうどUVERworldを聴き始めたくらいの時で。

感覚的には生まれたときからずっとUVERworldと一緒にある。

実際に俺の音楽性は間違いなくUVERworldに育てられている。

そんな存在のバンドを今でも好きでいられて、そして彼らの素晴らしいライブに行けて、これ以上ないくらい幸せだと思う。

 

信じてきたことは間違いなんかじゃなかった。

そう確信できる2日間だった。

 

 

 

 

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