こんばんは。
『Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly』、あまりにも面白すぎません?
(『Fate/stay night [Heaven's Feel] Ⅱ.lost butterfly』とは?大人気コンテンツFateシリーズの原点であるstay nightの3つ目のルートHeaven's Feel(通称HF)、その劇場版アニメ。3部作構成で現在第2章が大絶賛公開中。オタクは全員見ろ。Fate詳しくない人は身近のオタクに聞けば早口で教えてくれるぞ。)
さて、感想ブログはずっと書こうと思ってたんだけど出てくる感想があまりにも多すぎて書けなかった。
なのでテーマを絞って書くことにします。
今日はイリヤスフィール・フォン・アインツベルンちゃんについてです。
原作は数年前に1回やったきりなので完全に磨耗した記憶頼りですが、書きます。(おかしいところあったらごめんなさい)
以下ネタバレ注意です。
士郎の妹・ヒロインとしてのイリヤ
これは語るまでもないですね。
一番ベーシックなイリヤです。
最初の公園のシーンでは妹っぷりを前面に、真アサシンから逃走するときなんかは完全にメインヒロインでしたね。
公園での「そんな人(切嗣)、知らない!」ってところは幼さ満点なんですけど、このシーン以降はいろんな側面のイリヤが展開されていきます。
また、殺すつもりだった士郎とお話したがったあたり、家族や愛情に飢えていたんだと思います。
イリヤは始めから一人だったわけではなく、8歳までは両親の愛に包まれて育てられていますからね。
ただ、こうしたイリヤの成長を見ると、切嗣とアイリが第4次聖杯戦争までイリヤに注いだ愛情は無駄ではなかったのかなと思いました。
まあ歪んでいるのは間違いないので何度も士郎をぶっ殺すのですが…。
士郎の姉としてのイリヤ
桜を探して回る士郎とイリヤの会話シーンです。
姉として士郎の進む道を示してくれています。
第2章のなかで一番好きなシーンかもしれない。
「好きな子のことを守るのは当然のことでしょう?」というセリフ、そして背伸びして士郎の頭を撫でる。
図書室〜教会〜このシーン〜レインまでの流れが美しすぎます。
イリヤの姉としての側面が表出するのはHFルートだけだと記憶してるけど、士郎がセイバーを失って聖杯戦争から脱落したことが大きく影響していると思います。
これまでのルートと違って夜でも気を張らずに士郎と向き合うことができるようになりました。
そして何より、「好きな子のことを守るのは当然のことでしょう?」というセリフが(ホムンクルスとして文字通り人間離れした人生を送ってきた)イリヤから出てくるのは興味深いです。
このセリフの前に、切嗣のことを本当は知っていたと士郎に告白しているので、イリヤは士郎を見て10年前の自分と切嗣のことを思い出したんでしょうね。
イリヤが切嗣に裏切られたと思っているのは、裏を返せば切嗣は助けに来るべきだと思っていたからで。
士郎には切嗣のようにはなってほしくない、という思いからこのセリフが出てきたのだと思います。
10年前の自分と今の桜を重ねていたとも言えますね。
同じ聖杯の器同士ということもあり、何か感じるものがあったのでしょう。
追記
この「好きな子」というのは士郎にとっての桜であり、切嗣にとってのイリヤであり、そしてイリヤにとっての士郎でもあります。
聖杯戦争に勝つために冬木に来た。裏切り者とその息子を殺すためにここに来た。
それでもやっぱり切嗣とその息子であり自分の弟である士郎のことが愛おしいんでしょう。
この台詞はイリヤが自分自身に言い聞かせたものでもあると感じました。
アーチャーの妹としてのイリヤ
これはバーサーカーとセイバーオルタの戦闘から士郎とイリヤを抱えて助けるシーンと、「イリヤの手を取ったからには最後まで守り通せ!」という士郎へのセリフですね。
士郎は雑に投げ降ろし、イリヤは両脇を抱っこして丁寧に地面に降ろす。
これはとても貴重なシーンだと思いました。
生前のアーチャーもといエミヤが経験した聖杯戦争について詳しくは語られていませんが、Fateルートから何かが欠けていた聖杯戦争との言及があったと記憶しています。
だとするとイリヤは生存してエミヤと生活していたのかな…どうでしょう…。
記憶が磨耗しているエミヤでも、イリヤのことは忘れていない。そんなことを示す素晴らしいシーンでした。
ただイリヤはこれに対し特に反応を見せませんでした。
当然ですね、この時点ではまだアーチャーの正体に気が付いていないはず。
しかし、左腕を士郎に移植して消滅したアーチャーをイリヤは小聖杯として取り込んだことでその正体を知ったはずです。
後述しますが、イリヤは臓硯と綺礼の次くらいに事情通なんですよね。
アインツベルンの魔術師としてのイリヤ
この側面が表出した代表的なシーンは、臓硯との問答ですね。
「呆れたわ。そこまで見失ってしまったの、マキリ。思い出しなさい、私たちの悲願(以下略)」
完全に御三家・アインツベルンのマスターとしての発言になっています。
冷徹な魔術師としての声と表情が素晴らしい。このシーンも好きだなあ。
イリヤにとって、この聖杯戦争での一番の目的はやはりアインツベルンの大願の成就なのでしょう。
と言いつつもマキリや第4次のマスター達に比べるとそこまで執念は感じませんが。
話は逸れますが、原作だと(士郎的に)バッドエンドだとそこで話が終了してしまうけど、もしその先があるとすれば、イリヤが大聖杯の起動に成功しているifもあるのかな?
あとはキシュア・ゼルレッチに言及する時にも魔術師としての顔を見せていますね。
あくまで自分たちの目指す根源にしか興味がないという魔術師らしさが表れてました。
桜の正体を見抜いているイリヤ
「まだ自分は残っている?サクラ?」
士郎より早く桜の正体に気づいていたのは、臓硯、ライダー、綺礼、ギルガメッシュ、そしてイリヤ(あと多分凛も)。
これ多分原作やり直さないと分からないんですけど、なんでギルとかイリヤは桜の正体に気がつけたんでしたっけ?覚えてねえ〜
まあそれは置いておいて、前述のアーチャーの正体だったり聖杯戦争の仕組みだったり、元敵キャラなだけあって他のキャラより持っている情報が多い。
特に上記のセリフのシーンでの桜との会話はイリヤにしかできないですし、いわゆる狂言回しの役割をHFルートでは担っていると言えます。
バーサーカーのパートナーとしてのイリヤ
最後は、セイバーオルタ戦のイリヤです。
ここでのイリヤは、パートナーであるバーサーカーを発奮させ、敗北に嘆くヒロインとして描かれています。
前述の士郎にとってのヒロイン(救われるタイプ)とはまた少し違いますね。
バーサーカーとイリヤの絆についてはHFでは特に触れられてないですけど、原作とか他ルートでその絆を知ってるファンにとってはなかなかグッとくる辛いシーンだったと思います。
HF初見組はあのバーサーカーが一方的にボコられる様に驚いたんじゃないですかね。
実際セイバーオルタマジで強過ぎません?
バーサーカーに頭から叩きつけられても無傷の耐久力+バーサーカーを一撃で葬る宝具を連発って、マジモンのバケモンでしょ。
一体どうやって倒すんだろう…(原作プレイ済み)(磨耗した記憶)
いかがでしたでしょうか?(糞カスアフィブログのお決まり締め文句)(イリヤスフィールの出身地は?高校はどこ?彼氏は?)(うーん、よくわかりませんでした!w)(死ね)
クソ雑なブログでしたが2周目以降の鑑賞の参考にでもなれば幸いです。
まだまだ感想が溢れて止まらないのでまたブログ書きます。
大河の話とか、桜の夢の話とか、stay nightは兄弟の物語であるって話とかしたいので…。
最後は渾身のツイットで終わりたいと思います。
ゾウケンの肖像権 #Fate #FateHF #fate_sn_anime #FateHF pic.twitter.com/bMvfqsxkuI
— ハカイ (@outofhakai) January 26, 2019
破壊